【大阪・和泉】休耕地をミツバチ飛ぶダリア畑に! 希少な天然はちみつ作りに支援呼びかけ

使われていない田畑を養蜂で活用! 若き養蜂家の思いとは。

大阪府和泉市で国産天然はちみつを生産・販売する『hachiiro(はちいろ)』が、休耕地でダリアを栽培し世界的にも珍しい「ダリアのはちみつ」を作るプロジェクトを立ち上げ、クラウドファンディングを実施している。代表の樋渡利成さんに話を聞いた。

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【写真】希少な天然はちみつ

樋渡さんは長年ITエンジニアとして活躍した後、10年前に養蜂家へ転身。現在は和泉市内に8ヶ所、その他大阪府内に7ヶ所の養蜂場を持ち、非加熱・無添加の天然はちみつを生産している。はちみつの品種は、様々な花の蜜がブレンドされた「百花蜜」や「桜」「アカシア」「ダリア」があり、和泉市産にちなんで『いずみつ』の名称で販売。なかでもダリアのはちみつは大変希少で、濃厚かつさっぱりとした味わいと他にはない甘さが特徴だという。

和泉市で養蜂業を営むうち、樋渡さんが目の当たりにしたのが農業従事者の高齢化による休耕地の増加だ。耕作できなくなった土地の多くはやがて宅地に姿を変え、ミツバチが飛び交う田畑や生態系は次第に失われてしまう。「植物の受粉を助けるミツバチは農業や伝統文化にとって重要な生き物です。休耕地をダリアの花畑に生まれ変わらせ、そこではちみつを作ることで、ミツバチや自然環境を守りながら地域社会の再生にも貢献したいと思いました」と樋渡さん。

3月8日(金)から新しいダリア畑の整備等を目的にクラウドファンディングをスタートさせたところ、見事当初の目標金額を達成。現在はネクストゴールに向けて引き続き支援を呼びかけている。支援者へのリターンには自慢のはちみつ『いずみつ』のほか、養蜂場でのワークショップ参加や養蜂家体験プランなどを用意しているという。

養蜂場では地域の小学生を対象に自然やミツバチに関する体験学習を開催するほか、地域の行事に合わせてゴミ拾いを実施し、集めたゴミと引き換えにダリアのドライフラワーやはちみつをプレゼントする活動も行っている。樋渡さんは「養蜂をきっかけに地域の人々との交流の場を作り、コミュニティを活性化させるお手伝いができたら嬉しいです」と語った。支援募集は、2024年4月7日(日)午後11時59分59秒まで。

※ラジオ関西『羽川英樹ハッスル!』2024年3月14日放送回、「ハッスル応援団」より

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