奈良教育大付属小の問題で集会 「独自の創造的な教育を守ろう」

奈良市で開かれた集会で意見を述べる名古屋大の中嶋哲彦名誉教授=31日午後

 奈良市の国立奈良教育大付属小で、定められた教科書を使わないなど国の学習指導要領に沿わない授業が実施され、校長らが処分された問題を巡り、同校の教員や教育の専門家らが31日、市内で集会を開き「独自の創造的な教育を守ろう」と意見交換した。

 参加した名古屋大の中嶋哲彦名誉教授は付属小側の姿勢について「これまで積み上げられてきた実践的な教育の否定であり、全国の教育現場を萎縮させかねない」と指摘した。

 同校の教育方針に共感し、娘を通わせているという40代の女性は「国指針に沿わなければ不適切となるのか。教員らを切り捨てるような解決策は、児童にとっても望ましくない」と訴えた。

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