福建省の殻丘頭遺跡群、23年中国十大考古新発見に選出

福建省の殻丘頭遺跡群、23年中国十大考古新発見に選出

福建省福州市平潭県にある殻丘頭遺跡群の分布図。(資料写真、北京=新華社配信)

 【新華社福州3月31日】中国福建省福州市平潭県にある新石器時代の貝塚、殻丘頭(かくきゅうとう)遺跡群が22日、2023年の全国十大考古新発見に選ばれた。遺跡群の発見に代表される南島(オーストロネシア)語族の考古学研究の新たな進展は、初期南島語族群の特徴や生活モデル、移動パターンを探求する上で強固な裏付けとなった。

福建省の殻丘頭遺跡群、23年中国十大考古新発見に選出

福建省福州市平潭県の殻丘頭遺跡群にある亀山遺跡から出土した陶器。(資料写真、北京=新華社配信)

 南島語族の起源と拡散の研究は、中国南東沿海地域における考古学文化の時間的枠組みを整え、先史時代の人々による大陸の開拓と海の開発利用の進化の過程を明らかにした。南島語族の起源と拡散を探る重要な手がかりであり、中華文明と中華民族の多元一体的な進化の枠組みの重要な証拠となる。(記者/陳旺)

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