【DeNA】三連勝ならず度会も沈黙…ミスでの失点に指揮官「もっともっとチームとして上げていかないといけない」

開幕3連勝を狙ったDeNAだったが、終盤に守備の乱れもあり逆転負けを喫した。

初回は昨日までの勢いそのまま、タイラー・オースティンと宮﨑敏郎の2本の二塁打で幸先よく先制。しかし先発の大貫晋一が、大原慎司チーフ投手コーチの「ブルペンから調子自体は悪くなかったが、上手くリズムを掴めていないように見える」との見立て通り、2回は先頭に四球から同点に追いつかれ、3回には田中広輔にソロホームランを浴び逆転を許した。その後は立ち直り6回を2失点でまとめ先発としての役割を果たしたが、3番手の上茶谷大河が、1死1-2塁から堂林翔太のヒットにエラーも絡み2点追加される苦しい展開となった。結果打線は広島の5人の投手を打ち崩せず、1-6で試合を終えた。

試合後三浦監督は「先制は出来たけど、もう一押しってところもありました」と初回に2死満塁のチャンスをモノにできなかった場面を悔やみ「向こうにうまく攻められたっていうのもありますし、終盤、最後でしたけどミスでね…セカンドランナーかサードでストップしてましたから、ちょっと慌てたのかなっていうとこですけどね」と佐野恵太とオースティンの連鎖的なミスを厳しく指摘。

この3連戦通じて守備でのいいプレーが目についたが「今日はああいう形で失点に繋がりましたし、失点につながらなくても、目立たないところもしっかりと目を向けて、練習の時から取り組んでいかないといけないです。その辺はまだまだ、もっともっとチームとして上げていかないといけないと思います」と気を引き締め直していた。

この日は5打数ノーヒット、2三振に終わった注目の度会隆輝に「相手も攻め方を変えてきますし、そんなに全てが上手いこといくわけじゃないです。これもまた次の糧にすればいいと思います」とコメント。代打に送った松尾汐恩には「結果出なかったですけど、また次につながると思います」とし、3戦ともスタメンで活躍したルーキーの石上泰輝にも「しっかりやってくれています。公式戦で、またオープン戦と雰囲気の違いを感じながらやってると思います」と若手の台頭には手応えも感じ取っているようだった。

三連勝は逃したが、しっかりと勝ち越したことには「いいんじゃないですか」とまずまずの表情を見せ、火曜日からの昨年の覇者・阪神戦に向け「しっかりと集中して戦ってきます」と誓った指揮官。ロードでも進化した姿を見せて欲しいところだ。

取材・文 ・写真 / 萩原孝弘

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