出場停止処分から復帰したばかりのハレップが健康上の理由でBJK杯を欠場。マイアミで右肩の故障が悪化か<SMASH>

女子テニス元世界ランク1位のシモナ・ハレップ(ルーマニア)が、4月12日から13日にかけて行なわれる女子国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ・ファイナル予選」(BJK杯)を欠場することが明らかとなった。

ドーピング違反による4年間の出場停止処分が短縮され、「マイアミ・オープン」(3月19日~31日/アメリカ・マイアミ/ハードコート/WTA1000)で、約1年7カ月ぶりに実戦復帰を果たしたハレップ。

初戦で元世界2位のパウラ・バドサ(スペイン/現80位)にフルセットで敗れたものの、ブランクを感じさせないプレーで観客を魅了し、試合後には「戻ってこられて本当に良かった」と語るなど、今後の復活を期待させる内容だった。
しかしその後、ルーマニアテニス連盟の公式X(@WTARomania)で投稿されたのは、ハレップがBJK杯を欠場するというリリースだ。これによると、ハレップは「健康上の理由により、BJK杯のルーマニアチームに合流することはできない」とされており、欠場の詳しい理由は明記されていない。

ただ、その理由として最も有力視されているのは右肩の故障だ。彼女は昨年のシーズンオフの間に右肩を負傷しており、今回のマイアミでの試合中にも右肩の治療を受けるシーンがあった。とはいえ、現在ランキングを持たない彼女にとっては、ポイント獲得のために国別対抗戦よりWTAツアーを優先したいという思いがあった可能性も否定できない。

なお、ハレップという看板選手を失ったルーマニア代表チームは、世界ランク66位のアナ・ボグダンをエースに据え、元世界ランク3位のエリーナ・スビトリーナ(現17位)を擁するウクライナ代表チームと対戦する。

構成●スマッシュ編集部

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