【阪神】森下翔太 中大先輩の阿部新監督に手痛い千金3ラン「落ち込んでいるヒマはないんで」

ヒーローインタビューに選ばれた阪神・森下翔太

阪神・森下翔太外野手(23)が31日の巨人戦(東京ドーム)で、今季初安打となる先制&決勝3ランを放ち、連覇を目指すチームに今季初勝利をもたらした。

チームは開幕からここまで25イニング無得点。森下自身も11打席で無安打とあって重苦しいムードが充満していた。それでも若き大砲が萎縮することはなかった。両軍無得点で迎えた8回二死一、三塁。巨人の3番手・中川の初球、145キロの外角高めシュートを迷わず強振した。

「このカードですでに対戦していましたから。ある程度(狙い球は)頭にありました」

読み通りだった。打球は左中間スタンドにライナーで飛び込む1号3ラン。開幕連敗、しかも零封と沈黙していた打線を若虎が目覚めさせた。この日も先発・高橋礼に1安打のみと7回まで無得点。25イニングの「0」行進は、開幕からの連続無得点のセ・リーグ最長記録を更新していた。

これで勢いづいた打線は、9回に森下の同級生でもある小幡の1号ソロなどで2点を追加。小幡の一発は当初、右翼フェンス直撃の二塁打と判定されたが岡田監督リクエストでダメ押し弾となった。

岡田監督は「この3連戦の中では一番ええとこで打った」と大喜び。森下は敵地・東京ドームでのヒーローインタビューで「2連敗で落ち込んでいるヒマはないんで。自分たちは連覇に向かっていくだけ」と虎党に向け声を張り上げた。

森下の活躍は中大の先輩に当たる巨人・阿部監督に初黒星を贈る手厳しい恩返し弾となった。

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