看護師、空手家、女優の長野じゅりあ「2年前とは全然違う景色」プロレス卒業前ラストマッチ飾る

東京女子プロレスのビッグイベント「GRAND PRINCESS‘24」(東京・両国国技館)が31日に行われ、4・13北沢タウンホール大会をもってプロレス活動を卒業する長野じゅりあ(28)が思い出のリングに帰還。22年3月のデビュー戦と同じ会場、同じパートナーの宮本もかと組み、上原わかな&凍雅組と激突。11分11秒、宮本が凍雅から鴻臚館からの片エビ固めで3カウントを奪い、卒業前ラストマッチを白星で飾った。

デビューから丸2年。空手黒帯で形の部で世界大会優勝の経歴を持つ長野は、アクション女優、現役看護師と多彩に活動。さまざまな切り口で注目を集めてきたが、芸能活動に専念するため、プロレスからは離れる。

この日はタッグチーム「真拳空勝」のパートナー、宮本とともに躍動。空手技の連撃で攻め込めば、最後は旋風脚で上原をリングから排除。分断された凍雅を宮本が滞空式のネックブリーカーで仕留めた。2年前のデビュー戦は黒星だった長野。白星で成長を示し「もかさんと組めて、勝利できてうれしいです」と喜んだ。

改めてデビュー戦を「プロレスってこんなに痛くて、楽しいんだと思った」と振り返った長野。「2年前はお客さんを楽しませる所まで考えられなくて、とにかく勝ちたかった。今回はお客さんと一緒に楽しみつつ、お客さんを楽しませることを考えられた。すごく成長したと思いますし、やっぱりこうやってリングから患者さん…いや、お客さんの顔を見て、この方はいつも来てくれてる方だ、いつも私を応援してくれてる方だ、と思いながら戦うことができた。本当に皆さんのおかげで2年前とは全然違う景色でした」と充実した様子で語った。

タッグ王座にも挑戦するなど、期待が大きかった「真拳空勝」。宮本は「連携技も増えたし、息も合う。個人としてもタッグとしても成長できました」としみじみ。残り1試合となった長野への信頼を口にした。

(よろず~ニュース・山本 鋼平)

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