県で元リニア担当、現静岡市の政策監が「出前講座」 JR東海が“2027年開業断念”明言の中=静岡県

JR東海がリニア中央新幹線の2027年開業断念を明言する中、リニア工事への市民の理解を得ようと静岡市で3月31日に出前講座が開かれました。

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市民向けの「リニア出前講座」で講師を務めたのは県職員としてリニア問題を担当していた静岡市環境局の織部康宏環境政策監です。

県は大井川の水の減少や生態系への影響などを懸念して静岡工区での着工を認めておらずJR東海は3月29日に、当初計画していた2027年のリニア開業を「実現できない」と名言。織部政策監は「残る不確実性に対してはリスク管理を詰めていきたい」と説明しました。

<静岡市環境局 織部康宏環境政策監>
「私たちとしてできることはやはり環境への影響評価をなるべく早く結論を得られるように協議を進めていくことだと思います。」

リニアが通過する静岡市の市民からは今後、より具体的な検討が進むことを期待する声が聞かれました。

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