青森県五所川原市のショッピングセンター「ELM(エルム)」内にあるイトーヨーカドー五所川原店が31日、営業を終え約26年の歴史に幕を下ろした。
最終日のこの日は売り尽くしのセールが行われ、店内は多くの人でごった返した。午後8時の閉店の15分ほど前になると、従業員が出口までの通路の両側に並んで花道をつくり、拍手やお辞儀をしながら「ありがとうございました」と買い物客を見送った。中には涙を流す従業員も。同8時を過ぎると、従業員たちが建物の外で見守る市民らに一斉に頭を下げ、シャッターが閉められた。
次男(10)と一緒に閉店の様子を見守った鶴田町の成田美香さん(42)は「毎年お正月にオードブルをイトーヨーカドーから買っていた。26年間お疲れさまでしたと言いたいです」と感慨深げに話した。
五所川原店の後は、OIC(オイシー)グループ(川崎市)の食品スーパー「ロピア」が今年夏に入る予定。