外国人受診支えたい 通訳ボラ派遣へ研修 奥州市国際交流協

模擬通訳トレーニングなどで医療通訳のスキル向上に励む受講者ら

 2023年度奥州市医療通訳研修会(市国際交流協会主催)は3月30、31日の両日、同市水沢字吉小路の水沢地域交流館(アスピア)で開かれた。医療通訳ボランティアとして同市医療通訳派遣システムへの新規登録を目指す市民や既に登録している同ボランティアが参加し、医療通訳として必要な知識や技能を学んだ。

 同交流協会(佐藤剛会長)では15年度から医療通訳派遣システムを運営。現在約80人がボランティア登録して市内外で暮らす外国出身者の受診を支え、県立胆沢病院や県立磐井病院、総合水沢病院など市内外九つの病院、医療機関と通訳派遣を契約している。

 研修会は毎年度、医療通訳のレベルアップと新規ボランティアの養成を目的に開催している。今回は英語、中国語、タガログ語の3言語を開講し、奥州、一関、金ケ崎各市町から9人が受講した。

© 岩手日日新聞社