英語・日本語・日本手話で見る日本美術の技「螺鈿」

日本では昔から、漆を塗った道具を、金や珊瑚、やきものなど、様々なもので飾り、使ってきました。この動画では、貝がらの内側の虹色に輝く部分を使ってもようを表す「螺鈿」という技法を紹介します。

螺鈿とは、夜光貝・アワビなどの貝の内側の輝く部分をもようの形に切って、下地となる木や漆に貼り、家具や仏具、建物のなかをかざる方法です。金や銀の粉でかざる方法(蒔絵)とともによく用いられます。例えば螺鈿でかざられた中尊寺金色堂の建物のなかやそこで用いられた仏具は、仏さまがいる華やかな極楽浄土を映し出しています。

動画では、いくつかある螺鈿の技法の中から基本的かつ触察に適した技法を取り上げました。そのため、原品の重要文化財「獅子螺鈿鞍」の制作技法と異なる部分があります。

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