【マレーシア】「サイバー攻撃に万全」は2%、シスコ調査[IT]

米ネットワーク機器大手シスコシステムズが3月28日に発表した「シスコサイバーセキュリティー準備指数」で、サイバー攻撃に対処する準備ができているマレーシア企業は、わずか2%にとどまることが分かった。

調査は欧米やアジア太平洋地域30カ国・地域の中小企業8,136社を対象に、今年1~2月に実施。マレーシアの企業の66%が、サイバー攻撃に対する準備は初期段階もしくは形成段階にあるとしている。

また、回答者の77%は1~2年以内にサイバーインシデントに見舞われる可能性があると予想。73%が1年以内にサイバーインシデントを経験しており、そのうち44%は少なくとも30万米ドル(約4,540万円)の損失を被った。

98%の企業は1年以内にサイバーセキュリティーに関する予算を増やす予定。95%が1割以上拡大すると答えた。

シスコシステムズは、サイバー攻撃への課題を克服するために、企業はセキュリティー投資を加速する必要があると指摘。シスコ・マレーシアのハナ・ラジャ社長は、マレーシアを含む世界の企業はサイバーセキュリティーで後れを取っているとし、「システム設計全体を見渡せるプラットフォームを構築する必要がある」と述べた。

© 株式会社NNA