韓米、北朝鮮石油精製品密輸に対応

韓国外務省は3月21日、韓米は北朝鮮の石油精製品の密輸に対応するための共同作業グループを設立することで合意に達したと発表した。対北朝鮮代表を代行する李逷一(イ・ジュンイル)外務省北朝鮮核外交企画団長は同日午前、米国の対北朝鮮代表であるジョン・パク国務部対北朝鮮高官と電話会談した。双方は、北朝鮮が石油精製品の密輸を続けていることに注目し、国連安全保障理事会の関連決議に違反するとの認識で一致した。そこで、共同作業グループを設立し、協力を強化して北朝鮮側の石油精製品の密輸を防止することで合意した。

安保理の北朝鮮関連決議は、北朝鮮の石油精製品の輸入量を年間50万バレルに制限した。しかし、北朝鮮は海上での瀬取りなどで制裁を回避し、より多くの石油精製品を密輸輸入しているとみられる。安保理の北朝鮮制裁委員会の専門家パネルが同日発表した年次報告書によると、昨年1月から9月15日までに北朝鮮が輸入した石油精製品は最大152万3381バレルに上った可能性がある。

韓米両国は、北朝鮮が朝鮮半島西海の状況を変化させようとしていることに高い関心を示し、北朝鮮の新たな挑発の可能性を注視することで合意に達した。また、力を合わせて北朝鮮とロシアの軍事協力に対応する案についても意見を交わした。双方は、北朝鮮とロシアの違法な協力が北朝鮮の挑発を招くなど情勢が不安定になることに懸念を示し、ロシアが安保理常任理事国として北朝鮮に関わる決議を遵守するよう促した。

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