小山のマルシェは進化形! 120ブース、アウトドアと絡めにぎわい 交流に防災の視点も

アウトドア用品のブースが並び、にぎわったマルシェ会場

 【小山】地域交流促進などを目的に、市民グループが定期開催しているマルシェが進化している。「おやまいち」と「ピクニックマルシェ」が共催し、外城の小山総合公園で31日に開いたイベントは都市防災をコンセプトに掲げた。会場にはアウトドア用品や飲食、雑貨など約120のブースが出店し、好天にも恵まれ多くの家族連れらでにぎわった。

 おやまいちは、行政事務支援サービス「アクリーグ」(磯山貴志(いそやまたかし)社長)など市内3事業者による「協働おやまいち」が主催。市の公園活用事業の一環として許可を受け、2021年5月から毎月、同公園でマルシェを開いている。今回で30回の節目を迎えた。

 ピクニックマルシェは5年前、市中心部の子育て世代や転勤族に交流の場をつくろうと当時、市まちの駅思季彩館マネジャーだった小林千恵(こばやしちえ)さん(43)らの呼びかけで始まった。市役所北の小山御殿広場で年4回開くほか、市内外にも展開し開催は計50回を超えた。

 今回はアウトドアとキャンプ、都市防災をコンセプトとし、市民に関心を高めてもらおうと開いた。ピクニックマルシェに常時出店し、アウトドアブランド「OUTDOOR MONSTER」とコラボする茨城県古河市の「大島清吉商店」(大島崇嗣(おおしまたかつぐ)代表)の呼びかけで、キャンプストーブや鉄鍋、小物などを販売するブランドが35ブースを構えた。

 さらに古河市消防職員有志の防災ボランティア組織「RST」が参加。ブルーシートと物干しざおを使った簡易トイレ設営や、緊急時に使えるひもの結び方を紹介した。代表の小倉尚敏(おぐらなおとし)さん(48)は「若い人たちに楽しみながら防災を考えてもらう場としてとても有意義」と話した。

 小林さんは「マルシェは出店者と一緒につくり上げるイベント。さまざまな立場の人たちとコラボしながら今後も相乗効果を生み出していきたい」と話した。

 今後の開催予定は交流サイト(SNS)で周知している。

アウトドア用品のブースが並び、にぎわったマルシェ会場

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