現職と新人一騎打ちの選挙戦に 矢板市長選告示

立候補した森島氏(右)と斎藤氏

 任期満了に伴う矢板市長選は31日告示され、いずれも無所属で、前市議の新人森島武芳(もりしまたけよし)氏(37)と、3選を目指す現職斎藤淳一郎(さいとうじゅんいちろう)氏(51)の2人が立候補を届け出た。雇用・経済政策を重視する森島氏は「県北の中核となるような都市を目指す」と訴え、斎藤氏は2期8年の実績を基に「改革を止めるのか止めないのかが争点だ」と主張、一騎打ちの選挙戦に突入した。

 森島氏は午前11時から、同市鹿島町のダイユー矢板店前広場で出陣式を行った。市議8人をはじめ、近隣市町の自民党系と公明党の県議8人、市議らが顔を並べた。

 森島氏は「矢板市の大きな課題は経済の疲弊だ。大きな企業の撤退後、市は大きな岐路に立っている。雇用・経済を『一丁目一番地』に掲げしっかりと手を打っていく。争点は『このままで良いか、悪いか』だ」と声を張り上げた。午後2時から泉郵便局前、同5時からサンユー片岡店前で街頭演説した。

 斎藤氏は午前10時、同市末広町のベイシア矢板店前で第一声を放った。市議3人をはじめ青木克明(あおきかつあき)県議、福田昭夫(ふくだあきお)衆院議員、浅野正富(あさのまさとみ)小山市長らが応援に駆け付けた。

 斎藤氏は「大規模建設事業を手がけながら行財政改革、財政健全化に力を入れ、過去最高の基金残高を更新した。この貯金を活用しながら100年後も持続可能な矢板市の基盤づくりをやらせていただきたい」と力を込めた。午後1時からサンユー片岡店前、同5時から泉郵便局前で街頭演説を行った。

 投票は7日に市内16カ所で行われ、同日午後8時から泉体育館で即日開票される。

© 株式会社下野新聞社