羽咋をちゃんこで元気に 出身の幕下深井が炊き出し

集まった住民にちゃんこを振る舞う深井=羽咋市千里浜町

 羽咋市千里浜町の小規模多機能型居宅介護施設「たきのーほーむ風和里(ふわり)」で31日、同市吉崎町出身の大相撲幕下の深井らによる炊き出し(北國新聞社後援)が行われ、高砂部屋のちゃんこが奥能登の避難者を含む利用者や付近住民らを元気づけた。

 施設を運営する社会福祉法人弘和会の畝和弘理事長が高砂部屋の後援会に入っている縁で、ふるさとの力になりたいという深井と、同じく金市工高OBで幕下の朝志雄(あさしゆう)、幕内呼び出しの利樹之丞(りきのじょう)が訪れた。

 深井らは具だくさんのちゃんこを振る舞ったほか、赤ちゃんを抱えたり記念撮影に応じたりして来場者を励ました。子どもたちは敷地に円を描いた「土俵」で朝志雄に挑むなど、訪れた人がにぎやかな時間を過ごした。

 畝理事長は「能登の相撲ファン、被災者に喜んでもらえたと思う」を目を細めた。来場した岸博一市長も感謝を伝え、十両昇進へエールを送った。

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