能登半島地震で輪島市からの2次避難者が滞在してきた黒部市宇奈月温泉の湯快リゾート宇奈月グランドホテルは31日の宿泊で避難者の受け入れを終える。同日時点の滞在者は22人で、大半が1日、加賀市の系列ホテルに移る。
ホテルでは1月末に輪島市からの避難者80人を受け入れた。滞在期間は当初から3月末までの予定で、これまでに約50人が断水解消に伴って輪島市に戻ったり、石川県内の縁のある土地に移ったりした。
●「いつ戻れるか分からない」
31日は地元の宇奈月マルシェ実行委員会が昼食にカレー弁当を差し入れ、談笑しながら味わう避難者の姿が見られた。
夫婦で避難してきた小形正信さん(84)、都子さん(79)=宅田町=は宇奈月での暮らしを支えてくれた人たちに感謝しながら、「水道は復旧したけれど、下水道がまだなので住めない。いつ戻れるかも分からない」と不安を口にした。