【卓球】早田ひな 世界トップ4確保へ過酷日程も味方…「本当に鉄人ですよ」と周囲も驚嘆

過密スケジュールをこなしている早田ひな

卓球女子のパリ五輪代表で世界ランキング6位の早田ひな(23=日本生命)が、過密日程をも〝味方〟にしている。

1月末に幕を閉じた約2年間のパリ五輪代表選考レースを首位で終えると、2月の世界選手権団体戦(韓国)は、中国との決勝で東京五輪金メダルの陳夢に勝利。先月30日のWTTチャンピオンズ仁川(韓国)では、世界ランク1位の孫穎莎(中国)に2―3で敗れるも、絶対女王を土俵際まで追い詰めた。

この調子で各国最大2人が出場するパリ五輪シングルスでのメダル取りを目指す中、まずは準決勝まで中国勢と対戦しない、世界ランク上位4人に与えられるトップ4シード確保が最優先だ。現状では圏内だが、卓球関係者は「日本勢や中国勢が出ない試合で他国の選手が結果を残すと、早田選手も試合に出て結果を残さないと世界ランクが落ちてしまうので、国際大会には出続けないといけない」と指摘した。

多くの試合を消化するにあたり、体力面の不安も懸念されるが、別の卓球関係者は「選考レースの時に『続けて試合に出た方が、今は体調を整えやすい』みたいなことを言っていた。早田選手は本当に鉄人ですよ」と証言する。ほかの大会より心身ともに消耗するであろう大舞台へ向けて、連戦仕様の仕上がりを見せているのは頼もしい限りだ。

© 株式会社東京スポーツ新聞社