パレスチナ新内閣発足 ガザ戦後見据え、統治課題

パレスチナ自治政府のアッバス議長(左)とムスタファ首相=3月31日、ヨルダン川西岸ラマラ(AP=共同)

 【エルサレム共同】パレスチナ自治政府のアッバス議長(88)は3月31日、側近の経済専門家ムハンマド・ムスタファ氏(69)を首相とする新内閣を発足させた。自治区ガザでイスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が続き人道危機も深刻化する中、戦後統治を見据えた対応が課題となる。

 ハマスと自治政府の主流派ファタハとの対立は解消しておらず、イスラエルのネタニヤフ首相も戦後は軍がガザの治安を管理すると主張。ガザの再建や戦後統治に新内閣がどの程度関与できるかは不透明だ。

 ハマスに批判的とされたシュタイエ前首相は2月に辞任し、より中立的な立場のムスタファ氏が3月中旬に首相に指名され、組閣を進めてきた。

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