Snow Man 岩本照・深澤辰哉・宮舘涼太、『祭 GALA』いよいよ開幕 3人の特技が活かされた作品に?

4月1日から東京・新橋演舞場にてSnow Manの岩本照、深澤辰哉、宮舘涼太が主演・演出を務める『祭 GALA』がスタートする。新橋演舞場といえば、昨年まで『滝沢歌舞伎』シリーズでSnow Manが立ってきた舞台。岩本が制作発表記者会見で「自分たちは、新橋演舞場で育ってきたという自覚がある」とコメントしているように、彼らは『滝沢歌舞伎』で主演を務める前、デビューする前から、新橋演舞場に長年立ち続けている。そんな“勝手知ったる”ホームで行われるのは、「それぞれの得意分野を活かしたシーンや、新たな挑戦となるシーンが散りばめられています。祭りの出店みたいな感覚で、いろいろな出し物があるイメージ」(深澤)というワクワクするような舞台だ。

同舞台は「和と洋が融合したエンタテインメント」が繰り広げられるようで、『滝沢歌舞伎』からの繋がりも感じられそうだ。『滝沢歌舞伎』といえば、まさに和に洋を取り入れていた作品で、“洋”な音楽に合わせて連獅子を披露するなどの演目もある。他にも「腹筋太鼓」といった和を全面に押し出した演目もあれば、「Maybe」のように洋の要素の強い演目も。こうして様々な文化を融合させた演目を演じてきたSnow Manだからこそ、そしてデビュー以降も舞台という表現の場を大切にしてきたからこそ、その経験と培ってきたスキルをもとに新たなコンテンツを生み出せるのだろう。

さらに、「それぞれの得意分野を活かしたシーン」もあるようで、3人のこれまでの活動が活きてくることも想像に難くない。すでに発表されている内容で言えば、岩本は振り付けを担当。岩本のダンススキルは言わずもがなで、自身で表現することに留まらず、これまでSnow Manの楽曲も多く手掛けてきた。しかもいずれの作品も高く評価されており、10thシングル表題曲「LOVE TRIGGER」のダンスが話題になったことも記憶に新しい。

宮舘は衣装を担当。宮舘と言えば、メンバーからもお墨付きをもらうファッションセンスの持ち主。私服で登場しているYouTubeなどでも常に気を抜くことのないファッションを披露してきており、好きなアイテムもはっきりしている印象だ。以前のインタビューでは「舘さんは、自分の着たいものを着こなしている」(岩本)、「俺に負けじとおしゃれ!」(向井康二)、「自分だけのスタイルを確立していて、かっこいいなと尊敬しています」(深澤)というメンバーからのコメントも(※1)。「岩本が作る振り付け付の世界観や、キャスト全体のバランスを考えて衣裳を考えています」という言葉からも期待が募る。オープニング衣装のデザインを手掛けるコシノジュンコとどんな化学反応を起こすのかも楽しみだ。

そして深澤。彼は制作発表記者会見の中で「差し入れ担当」と自称し、「作品を作るうえで大切なものは、スタッフさんやキャストの絆だと思っていて。そこで僕に何ができるんだろう……と考えたとき、差し入れだな、と」と語って笑いを生んでいたが、あながち“おふざけ”ではないと感じる。深澤と言えば、グループ内でも影の立役者的存在。俯瞰的に状況を見てトークでフォローを入れたり、盛り上げたりしてきた。差し入れ担当は、そうした気遣いができる深澤ならではの役割ではないだろうか。

自分たちの強みを活かしつつ、新しいチャレンジをスタートさせる岩本、深澤、宮舘。同公演がこの先も長く続き、彼らにとっての代表作になることを祈りたい。

※1:https://nonno.hpplus.jp/article/95309#title_parts_11

(文=高橋梓)

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