凜/国土交通省不動産・建設経済局・小西季里子さん、子育てと仕事の二刀流目指す

大学時代に首都圏外郭放水路を見学し、その巨大さに圧倒され「スケールの大きな仕事がしたい」と思ったことが、国土交通省関東地方整備局に進んだきっかけという。入省後は道路畑を中心に経験を積み、1年ほど前に企画部企画課に異動。職員採用や防災担当といった経験したことのない分野にも携わる。
入省20年目で、女性の技官がまだ少ない世代。さらに女性技官で採用担当の総括を務めるのは関東整備局で初めて。「関東整備局で働く魅力を分かりやすく伝えるのは難しい」と悩むことも。国家公務員ならではの転勤を敬遠する学生も多い。「不安をチャンスに変えるような発信ができないか」と試行錯誤しながら、相手に寄り添った伝え方を心掛ける。
これまで2子の出産、育児を経験。子育てと仕事の両立を目指してきた。「自分は欲張り。でも、やらないよりやってみて後悔したい」。育児を経験して一番の変化は「時間の使い方がとても大事になった。段取り力やネチっこさもついた」という。後に続く世代を見据え「誰かの希望になりたい」と力強く語る。
現在の目標は技術士資格の取得。勉強時間を見つけるのは大変だが「目標があると燃えるタイプ」だ。趣味は旅行とドライブ。帰省や家族旅行で自らハンドルを握る。「ユーザーとしても道路好き。根っからの道路屋だと思う」と笑う。
国土交通省不動産・建設経済局総務課土地収用管理室整備係長(こにし・きりこ)(取材時・関東地方整備局企画部企画課施策分析評価係長)

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