◆ 「ミスが……ミスが出たんですよね…」
DeNAは31日、本拠地での広島戦に1－5で敗戦。両先発の好投で投手戦となったものの、終盤にミスから点差を離されて本拠地開幕3連勝とはいかなかった。
初回から幸先良く先制するも、即座に勝ち越されて追いかける展開となったこの日のDeNA。先発の大貫晋一が6回2失点と試合を作るも、相手投手陣の前にあと一本が出ない攻撃が続き、じわりじわりと焦りが募っていった8回の守備だった。
この回からマウンドに上がった上茶谷大河が一死一・二塁のピンチを招くと、ここで迎えた堂林翔太との対戦で左安打を打たれてしまう。打球は左翼手の佐野恵太の前におさまった為一旦は三塁コーチャーも本塁突入を止めたが、ここで佐野が走者けん制か即座にバックホームすると、勢い余って送球が大きく一塁側に逸れてしまう。
これを見た三塁走者が本塁に生還して追加点を与えてしまったDeNAだが、さらに負の連鎖は続く。一塁ベンチ前を転々とするボールの処理に入ったタイラー・オースティンも同様に本塁へ送球するも、これも大きく逸れる大暴投に。その後ゴロの間にもう1点を奪われ、結局この回で3点を与えてしまった。
痛恨のミスが連発して敗戦したDeNAだが、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』にて番組MCを務めた岩本勉氏は「ミスが……ミスが出たんですよね…」と“魔の8回”に注視。
これには同じく出演した仁志敏久氏も「どうしてランナーが止まってるのに…」と嘆くも、佐野について「多分（三塁コーチャーの静止が）見えてないと思うので、一生懸命投げちゃったんでしょうね。で、それがまた意外にも（本塁から）近いところから投げてそれが逸れたので…」と分析し、悲劇の原因を焦りと不運によるものだと語った。
開幕2連勝で勢いに乗っていたDeNAだったが、結果的に自滅してしまうような形での敗戦となった。今後に向け、仁志氏は最後に「こういうのはね、次に活かして。もうこれからはやらないように何をどうすべきかってのを今話し合ってると思います」と改善に期待を寄せて締めくくった。
☆協力：フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
