玄米の魅力むすび20年 西条の米店がネット通販好調 ふっくら栄養豊富 炊飯方法で特許取得

種類が豊富な玄むす。レンジで解凍すると、炊きたてのおいしさに▼

 玄米は体にいいけどパサパサしていて硬い―。愛媛県西条市朔日市の米店「かんこめ」は、そんなイメージを払拭する玄米のおむすび「玄むす」を提案している。おいしさを引き出す炊き方を確立し、急速冷凍でインターネット通販黎明(れいめい)期から全国に出荷。登場から20年の今なお売り上げを伸ばし、玄米を通じた人々の健康増進を目指している。

 かんこめは、白米よりビタミンやミネラル、食物繊維が豊富な玄米で気軽に手に取れるおむすびを展開。サケ、しょうゆ、鶏そぼろなど豊富な種類を1個175円から取りそろえる。

 店頭ではなかなか売れなかったことから、おいしさを維持しつつ保存期間が延びる急速冷凍技術を活用し、楽天市場などネット通販に挑戦。徐々に認知され、19年には日本最大級のお取り寄せ情報サイトで大賞に輝き、需要は拡大していった。

老舗米店4代目の菅社長。「玄米の魅力をより多くの人に伝えていきたい」と語る
炊きたての玄米を釜から出すスタッフ。玄米のうまさを引き立てる炊飯方法は特許を取得済み▲

© 株式会社愛媛新聞社