SKE48荒井優希 タイトル防衛&ライブ!会心二刀流「後輩に格好いいところを見せたかった」【東京女子】

東京女子プロレスのビッグイベント「GRAND PRINCESS‘24」(東京・両国国技館)が3月31日に行われ、インターナショナル・プリンセス選手権試合は王者のSKE48・荒井優希が2度目の防衛に成功した。11分28秒、上福ゆきを相手にFinally(かかと落とし)からの片エビ固めで3カウントを奪った。グループの最新シングル「愛のホログラム」では約2年ぶりに選抜メンバーに返り咲き、この日は大会前半にはSKE48のミニコンサートに参加し、ファンを沸かせた。二刀流の価値をさらに高める大舞台となった。

グラビアアイドルとしても活動する上福の予告通り、互いに顔面を狙う不穏な展開。両者ともに顔への蹴り技を繰り出し、中盤にビックブーツの相打ちで両者がダウンすると、会場の盛り上がりは最高潮に達した。二段蹴り、卍固め、雪崩式ブレーンバスターと一気に畳みかけられたが、顔面への低空ドロップキックで上福の動きを止め、最後は必殺技Finallyを脳天に打ち込み、泥くさい消耗戦に終止符を打った。

顔にダメージが残り、アイドルとしては不本意なのだろう。「勝ったけれど悔しい気持ちが残る。もっともっと強くなって、プロレスを好きになって、プロレスにも愛されたい。さらに防衛できるよう頑張ります」と残念にそうに話し、「きょうはメイクを気にせず、勝ちにこだわりました」と対策も明かした。

団体として2年ぶり2度目の両国大会。22年3月の大舞台では同王座に挑戦し敗れたが、今回は王者として防衛に成功。「ベルトとの差を感じたことを払しょくしたかった。2年たって、このベルトを持っていることで自信をくれました。もっといろんな景色を見たい。もう2年たったら、どうなれるのか。ワクワク感があります」と先を見据えた。

大会の序盤では谷真理佳、坂本真凛、末永桜花、井上瑠夏と5人でSKE48のミニコンサートを実施。選抜メンバーに復帰した勢いに満ちたパフォーマンスを披露。「プロレスを初めて見るメンバーが多かったので、後輩に格好いいところを見せたかった」とうなずいた。

敗れた上福は荒井のエリートぶりに反発心を燃やしていたが、試合後は一転。「SKE48のライブを見たらバカかわいかった。その中でやっているのはすごいな、と思いました。アイドルでちゃんとした会話もできないと思っていたけれど、試合ではすごいビンタが来て調子が狂った。いつかお酒でも飲みながら好きなタイプの男の話とかして、喧嘩したりしたいな…ちょっとそんな気持ちになりましたね」と、王者を認めていた。

(よろず~ニュース・山本 鋼平)

© 株式会社神戸新聞社