山間部などにひっそりと咲く「幻の花」セイシカ 沖縄・石垣市の県営バンナ公園で見頃

 【石垣】山間部などにひっそりと咲き「幻の花」といわれるセイシカの花が石垣市の県営バンナ公園にある「セイシカの花園」で見頃を迎えている。

 ツツジ科の常緑小高木で、高さは2~5メートルほどになる。開花期は3~4月。山地の斜面や渓流沿いの湿った場所に育つのが特徴。県内では石垣島と西表島のみに自生し、台湾や中国南部でも見られる。石垣島では於茂登岳の山中に自生しているとされ、観察が容易でないことから、幻の花とも呼ばれる。

 千葉県から訪れた夫妻は「初めて見た。ツバキにも似ていて、色がきれい」と喜んだ。

 4月上旬にかけて開花のピークを迎える。(南風原英和通信員、太田茂通信員)

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