日立Astemo、4月1日付で組織改正実施 モビリティ業界の変革に対応

日立Astemo株式会社(以下、日立Astemo)は3月29日、クラウドプラットフォームを活用したソフトウエア更新により、機能拡張や性能向上を実現するソフトウエア・デファインド・ビークル(SDV)の進展など、モビリティ業界の急速な変革に、より迅速に対応するため4月1日付で組織改正を行うと発表した。

これまで電動ビジネス統括事業部、シャシー・ICE統括事業部では、その傘下に事業部やビジネスユニットが存在する3つの組織階層となっていた。組織改正後は、事業部とビジネスユニットの2つの組織階層に変更し、組織機能の強化を図る。

具体的には、これまでの電動ビジネス統括事業部傘下のECUソリューションビジネスユニットに、SDV事業化機能を新設。クロスドメイン事業の強化を図りつつ、組織名称をモビリティソリューションビジネスユニットに変更する。

またソフトウエア事業部には、新たにクラウド開発機能を持たせ、システムからハード・ソフトまで一貫した開発体制を構築。組織名称もSDVプラットフォーム統括本部に変更する。これにより、SDVプラットフォーム統括本部および技術開発統括本部にてクラウド開発を強化し、モビリティソリューションビジネスユニットにてクラウド事業化を推進。

さらにシャシー・ICE統括事業部においては、ビジネスユニットを主体とした事業運営組織とし、シャシー事業部の括りを廃止。加えてアフターマーケット事業部も、アフターマーケットビジネスユニットとした事業運営に変更し、各リージョンの組織名称を地域運営本部へ変更する。

日立Astemoは、モビリティ業界における急速な変革に、より迅速に対応できる事業運営体制を堅固なものとし、事業強化と持続的な企業価値向上への取り組みを更に加速していく。

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