31日「サイの日」 日立・かみね動物園で特別イベント 茨城

野生のサイを取り巻く現状を解説するNPO法人「アフリカゾウの涙」の今泉木綿子さん(左)=日立市宮田町

31日の「サイの日」に合わせ、サイについて紹介する特別ガイドが3月31日、茨城県日立市宮田町の市かみね動物園で行われた。同園で飼育されるクロサイを前に、飼育員らが特徴や野生のサイを取り巻く現状について解説。集まった親子連れら約50人が熱心に耳を傾けた。

絶滅の危機にあるサイについて知ってもらおうと、同園とNPO法人「アフリカゾウの涙」が共催。まず、飼育担当員が名前の由来や生息地などを紹介した。さらに同法人の今泉木綿子さんはアフリカのサイが約2万3000頭まで減った現状を説明。「角を取るために乱獲された。(開発により)生息地が奪われているのも要因」と危機を訴えた。

同県常陸大宮市から訪れた川和詩歩さん(10)と古田土希颯さん(10)は「密猟で殺されているのは悲しい。生体数が増えると良い」と感想を話した。

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