トルコ統一地方選で野党勝利、エルドアン政権に打撃

Can Sezer Burcu Karakas

[イスタンブール 31日 ロイター] - 31日に投開票されたトルコ統一地方選挙は、最大都市イスタンブールなど多くの市長選で野党が勝利し、エルドアン大統領と与党・公正発展党(AKP)に大きな打撃となった。

イスタンブールの市長選は開票率約93%の時点で、最大野党・共和人民党(CHP)の現職イマモール氏の得票率が50.92%と、AKPのムラト・クルム候補(40.05%)を10%ポイント差でリード。首都アンカラの市長選もCHPの現職が勝利した。CHPは全国的に票を集め、他の15都市で市長選を制した。

20年以上にわたって政権を運営してきたエルドアン氏とAKPにとって最悪の敗北となり、トルコの分裂した政治情勢に変化をもたらす可能性がある。

アナリストは、高インフレやイスラム教徒有権者の不満などが与党の敗因になったと指摘する。

エルドアン氏はアンカラのAKP本部で、有権者からのメッセージに対処する措置を講じると表明。「われわれが間違ったのであれば、(これからの数年に)修正する。不足しているものがあるなら、完成させる」と語った。

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