「墓守桜」と菜の花競演 竹田市の宮城、白丹地区でしだれ桜が満開【大分県】

満開を迎えた「墓守桜」=竹田市上坂田

 【竹田】竹田市の宮城、白丹両地区に観賞スポットが点在するしだれ桜が満開を迎えた。

 竹田市上坂田の「墓守桜」と呼ばれるしだれ桜は樹齢約80年で高さ約15メートル。先の大戦で亡くなった人の墓を包むように枝が成長したことが名の由来とされる。

 土地を管理する近くの農業清水博忠さん(86)によると、今季は24日ごろから咲き始め、大きく広がった枝に淡いピンク色の花を付けている。近くには菜の花も咲き誇り、連日、写真愛好家らが訪れている。

 清水さんは「県外の客と地域との縁が生まれており、うれしい」と話した。

© 有限会社大分合同新聞社