2023年度アクアマリン入館者数 震災後最多 震災前の7割に回復

 福島県いわき市のアクアマリンふくしまの2023(令和5)年度の入館者数は61万1040人となり、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後の2011(平成23)年度以降、最多となった。震災前の約7割に回復した。31日、運営団体のふくしま海洋科学館が発表した。

 科学館によると、昨年5月に新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが5類に移行し、観光需要が高まったのが主な要因という。さらに施設内のリニューアルが、来館者を押し上げたとみている。

 アクアマリンふくしまの近年の入館者数は震災前、90万人前後だったが、震災と原発事故によって大幅に減少。復興に伴い増加傾向にあったが、新型コロナによる行動制限措置を受け、2020年度から2年間は落ち込んでいた。

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