韓国、首都圏広域急行鉄道が一部開通 通勤時間大幅に短縮

Cynthia Kim Jihoon Lee

[ソウル 29日 ロイター] - 韓国の尹錫悦大統領は29日、ソウル市内で開かれた首都圏広域急行鉄道(GTX)の一部路線の開通記念式典に出席した。開通により首都ソウルへの通勤時間が大幅に短縮され、家族と過ごす時間が増えると強調した。

今回開通するのは、ソウル市江南区にある水西と衛星都市の東灘を結ぶ区間。バスで80分かかっていた通勤時間は19分に短縮される。

30日に運行が始まる。最高時速は180キロ。政府は134兆ウォン(約995億ドル)を投じてソウルと複数地域を結ぶ6路線を2035年までに開通する計画。

韓国の出生率は世界でも特に低い。人口が集中するソウルの住宅価格高騰を結婚をしない理由として挙げる若者が多い。政府は、GTXの開通により首都圏外に住居を構える人が増え、出生率も上昇することを期待している。

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