不倫問題の教頭が退職 定年まで2年残し、「一身上の都合」理由に

 少なくとも八人の女性と不倫関係にあったとされる津市立小学校の男性教頭(59)が31日、定年まで2年を残して早期退職した。県教委が31日に発表した人事異動で明らかにした。

 県教委によると、教頭は「一身上の都合」を理由とする辞職願いを学校に提出。県教委は教頭の意向を踏まえた市教委からの「内申」に基づき、教頭の退職を認めたという。

 県教委教職員課は取材に「退職はあくまで本人の申し出だった。退職を促したわけではない」と説明。退職を申し出た時期や理由は「個人のことに関わる」などとして明らかにしていない。

 民事訴訟の判決などによると、教頭は令和元年までの16年間、8人の女性らと不倫関係にあったとされる。不倫相手の約半数は教職員。教頭は不倫を否定したが、判決は不倫を事実と認定した。

 これに対し、市民ら約900人が「子どもを守る学校で働く資格はない」などとして、教頭の配置転換を求める署名を市教委に提出。教頭は昨年10月に病気休暇を取得して以降、出勤していなかった。

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