「よるのせかい」で会おうね 絶滅危惧種のアマミトゲネズミ、5日から一般公開 東松山・こども動物自然公園

アマミトゲネズミの成獣(埼玉県こども動物自然公園提供)

 埼玉県東松山市岩殿の県こども動物自然公園は5日から、国の天然記念物で、環境省のレッドリストで絶滅危惧種に判定されているアマミトゲネズミの一般公開を開始する。

 アマミトゲネズミは、奄美大島に分布。体長は8.9~16センチ。尾長は6.1~13.5センチ。夜行性で、常緑広葉樹林に生息し、スダジイの実などの植物だけではなく昆虫なども食べる雑食性。環境省と日本動物園水族館協会が行う、南西諸島の固有種であり、絶滅の恐れのあるトゲネズミ類の生息域外保全事業に協力、2017年から飼育繁殖に取り組み始め、19年に繁殖に成功した。現在、18頭(2月8日現在)が飼育されている。

 今回、「飼育技術の開発に一定のめどが立ち、一般公開が可能になった」という。エコハウチュー内の「よるのせかい」で展示する。同園では「多くの方に奄美大島の生物の多様性や、その魅力を知ってもらうきっかけになれば」としている。

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