香りや指の感覚だけで絵作り楽しむ 鶴岡で多感覚型ワークショップ

アイマスクをしてステンシルアートに挑戦する参加者=鶴岡市・キッズドームソライ

 多感覚型ワークショップ「OPAQUE(オペーク)~くらがりのてがかり~」と題したイベントが31日、鶴岡市の児童教育施設「キッズドームソライ」で開かれた。親子など10組が、アイマスクをして嗅覚や触覚を使った絵作りを楽しんだ。

 同施設が開催し、山形を拠点にパブリックアートなどを手がける小林舞香さん(37)=山形市=が講師を務めた。親子は片方が目隠しをして、もう一方がサポート役となり、型抜きした紙を使って桜の花びらを描いた。目隠しした参加者は、小さな容器に入った6色の絵の具から、香りを頼りに好みのピンク色を探り、先端に絵の具が染み込む道具を使い色を塗った。

 東京から観光で家族と訪れ、4月に小学6年生になる吉浦美百合さん(11)は「頭で思っていた色と全然違った」と苦戦した様子。「でも、匂いで色をイメージする世界は斬新で楽しかった」と満足げだった。

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