米橋崩落事故、州知事が連邦議会に再建支援の承認呼びかけ

Gabriella Borter

[ワシントン 31日 ロイター] - 米メリーランド州ボルティモアの橋崩落事故で残骸の撤去作業が進められる中、ムーア州知事は31日、バイデン政権が約束した橋再建の財政支援について、連邦議会の共和党に民主党と協力して支出を承認するよう訴えた。

ボルティモアのフランシス・スコット・キー橋は26日、大型コンテナ船が衝突して崩落。バイデン政権は残骸の撤去と港の再開のための緊急資金として、まず6000万ドルの拠出を承認した。ボルティモア港は26日以降、閉鎖され、関連業務を担う約1万5000人の雇用が揺らいでいる。

米メディア「ロール・コール」によると、連邦政府当局者はメリーランド州議会議員に対し、最終的な再建費用が少なくとも20億ドルに膨らむ可能性があるとの見方を示した。

民主党知事のムーア氏はCNNの番組で、ボルティモア港が米経済全体の成長に貢献しているとし、早急な経済活動の復旧に向け超党派で財政支援案を可決する必要があると強調した。

バイデン大統領は今週、事故現場を訪れる見通し。

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