大雨で前日から3.4ポイント増加 沖縄本島内の11ダム、貯水率45.9%に 気象台、警報はすべて解除

(資料写真)大宜味村の大保ダム=3月5日午後5時過ぎ(竹尾智勇撮影)

 沖縄本島地方では3月31日~4月1日にかけて、各地で大雨が降り、1日午前0時までの本島内11ダムの貯水率は前日から3.4ポイント増加し、45.9%になった。雨不足の影響で貯水率は過去10年で最低の水準にあった。ただ、平年値を29.8ポイント下回っており、依然として渇水状態が続いている。

 沖縄本島では、前線や低気圧の影響で、大気の状態が非常に不安定で大雨が降った。大雨警報は31日午後11時23分までに全て解除されている。

 県内最大の福地ダムのある東村では、1日午前8時30分までに110.5ミリの雨を観測。2番目に容量が大きな大保ダムの雨量は102.0ミリ、羽地ダムは92.8ミリだった。

 沖縄県企業局は毎日午前0時に、24時間前までの降水量を基に貯水率を算出して公表している。同局の担当者によると、「まとまった雨を観測したことで、2~3日は貯水率が下がらないことも考えられる」と説明。一方で「大雨が降ったとはいえ、いまだ渇水傾向は続いている。今後も節水に協力してほしい」と呼びかけた。

 気象台によると、1日の沖縄本島地方は高気圧に覆われて晴れる見込み。最高気温は27度を予想している。

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