春らんまん 陽気に誘われ薄紅色に 菜の花と競演、人気の夜桜… 長崎県内各地を彩る

桜に包み込まれたような坂道を、子どもたちが元気よく駆け上がっていた=松浦市福島町、蛙鼻公園

 桜の開花宣言は長崎県長崎市で平年より3日遅かったものの、陽気に誘われたように“駆け足”で咲き誇っている。薄紅色に染まる県内各地をカメラマンが歩いた。
 伊万里湾を望む松浦市福島町の蛙鼻(かわずばな)公園。斜面を包み込むように見頃を迎え、春らんまん。チューリップなども彩りを添えている。
 長崎市南部のえがわ運動公園では、生後8カ月の男の子が初めての花見に。その姿を母親はいとおしそうに見詰め、ほおを桜色に染めていた。佐世保市江迎町中尾地区の住民が長い年月をかけて整備した並木も満開となった。
 諫早市の白木峰高原では菜の花と“競演”。家族連れがゆったり時間を過ごしていた。長崎市の高台にある片淵近隣公園は写真愛好家に人気。この時季にしか撮れない夜桜をカメラに収めていた。

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