全米女子OP出場権確保が原動力 西村優菜は雨にも負けずアンダーパー「泥もついて難しかった」

雨にも負けずしっかりアンダーパーで上がった西村優菜。しばしの休息に入る(撮影:GettyImages)

<フォード選手権 最終日◇31日◇セビルG&CC(米アリゾナ州)◇6734ヤード・パー72>

あとは“天命を待つ”のみだ。雨が降る難しいコンディションのなか、西村優菜は4バーディ・2ボギーの「70」と伸ばし、トータル11アンダー・35位タイで大会を終えた。「(コースが)長かったです。ウッドを使う場所も多くて、(ボールに)泥もついて難しかったですね」。プリファードライ(ボールを拭くことができるローカルルール)も出ていないコースで、なんとかスコアをまとめた。

「チャンスが少ないなか、よく耐えられたかなとは思う。ただ取りこぼしもいくつかあったので、悔しい部分もあります」というのが一日の感想。強風、そして雨と天候に苦しめられる4日間だったが、そのなかでもモチベーションが落ちることはなかった。

「自分の中で、USオープンが頭の中にあった」。5月30日開幕のメジャー大会「全米女子オープン」出場権をまだ持っていない選手たちにとっては、まず“第一陣”として4月3日時点の世界ランク75位以内に入ることで権利がおりてくる。大会前の世界ランクが73位だった西村にとっても、ここでクリアしておきたかったというわけだ。きっちりと予選は突破し、あとは結果を待つのみ。

今季はこれが5試合目。予選カットがないシンガポール大会では3位に入った。その後の3試合もしっかり決勝ラウンドを戦っている。2年目の序盤戦は安定感ある試合運びができている。今週行われる「T-モバイル・マッチプレー」はスキップし、これで一度、日本に帰国。もともとオープンウィークだった来週までしっかりと休み、4月18日から始まる今季メジャー初戦「シェブロン選手権」(テキサス州)出場のため再び渡米する。

「しっかり(シェブロンに照準を)合わせられるように頑張りたい。ワンちゃんに会えるのが楽しみです。癒されて」。つかの間の休息を挟み、大舞台に挑む。

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