諫早・本明川に親水空間 かわまちづくり事業が完了 「多くの市民が活用し楽しんでほしい」

整備された親水空間(右側)と駅前公園=諫早市

 本明川を管理する国土交通省と長崎県諫早市が連携した「天満・永昌地区かわまちづくり」事業が完了した。同省が河川敷にイベントも開ける親水空間を創出し、市が駅前公園を再整備してバリアフリー化を図るなどした。
 地元自治体と河川管理者が連携し「河川」と「まち」を融合したにぎわいある空間を形成。本明川では2013年度に着工し、天満・永昌地区の完了で一区切りを迎えた。
 公園側から河川敷に下りるスロープなどを造り、イベントが開ける広場(約1200平方メートル)、散策が楽しめる河川管理用通路を整備。広場にはイベントを観覧できるすり鉢状の階段を設けた。
 公園(約千平方メートル)には道路からのスロープ、ユニバーサルデザインの遊具を設置。トイレは車いす利用者や人工肛門のオストメイトなどにも対応した。本明川などの氾濫で甚大な被害が起きた諫早大水害や、その後の復旧工事を伝える説明板も設置されている。
 同省長崎河川国道事務所は「多くの市民が活用し楽しんでほしい」としている。

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