お金持ちになるための鍵となる考え方は?嫌なことこそ「逃げずにやる」方がいいワケ

(※写真はイメージです/PIXTA)

お金持ちになるための鍵は何だと思いますか? 副業の学校「副業アカデミー」の代表・小林昌裕氏は著書『お金持ちがこっそり始めてる「くせ強」資産ブースト術 1億の壁を超える「シンお金の増やし方」』のなかで「マインドセット」だと言います。「勉強します」という言葉に要注意、とはいったいどういうことなのか、小林氏の考え方をご紹介します。

「やるのが嫌だ」と思ったらすぐ「やれ!」

「やらない理由を探すモード」は、目の前に嫌なことがあるときに発動するものです。

嫌なことはやりたくないので、やらない理由を一生懸命探すというわけです。

たとえば、物販の講座を受講して、手法を先生に教わったうえで、「この方法で毎日30分だけリサーチしてください」と言われたとします。しかし、リサーチという嫌なことをする前に、「残業で遅くなったから」とか「もう疲れちゃった」などと理由を探して、今日はやらないというのが典型的なパターンです。

英語の勉強も同じです。たとえば、TOEICで800点を取らなければいけなくなり、勉強をする必要があるのに、「今日は息子の誕生日だから」「飲み会があったから」などと理由をつけてはサボってしまう。

リサーチも英語の勉強も、本当は自分のためになるはずのものです。まずは、そこから逃げている自分に気づいてほしいと思います。そして3回に1回でいいので、気が進まないことをやっていただきたいのです。

これは、私のような凡人に向いている改善方法です。3回のうち2回は逃げたり誤魔化したりすることは仕方がないが、その代わり、3回に1回は必ずやり遂げるのです。今の私は、3回のうち2.5回くらいはできるようになってきました。

この考え方は、私が27歳くらいの頃に外資系生命保険会社のトップセールスマンから教わったものです。保険会社で年間1億円以上稼いでいるその方に「どうしたらそんなに成果が出るのですか?」と聞いたことがありました。

すると、「超簡単だよ。嫌だなと思ったことを全部やるだけだから」と言われたのです。

そうかと感心するとともに、自分には無理だと思いました。それが顔に出たのかもしれません。その方は続けて、「あ、小林君はまだこれからなので、3回に1回でいいよ」と言ってもらって気が楽になったのを覚えています。

その方は、誰も知り合いのいない経営者の交流会に、嫌だなと思っても1人で行って契約のチャンスを作ったり、1日10件、営業のアポを取るまで電話をかけ続けたり、嫌なことを徹底して続けたといいます。それがトップセールスという結果に結び付いたわけです。

「3回に1回でいいからやってみ」と言ってもらって以来、私はそれを実践するようになりました。

不動産の物件を探したり、リサーチしたり、ブログを書いたりするのは全部面倒くさいことです。やらない理由が頭をよぎるので、そのときに「自分のためだから3回に1回はやるぞ!」と自分を奮い立たせて、私はやってきました。これを続けると、ほぼ100%後悔しないようになりました。

自分のために嫌なことをやる

嫌だなと思うことでも行動に移すことができれば、あとはいいことしか待っていません。嫌なことでもやれたという自信がつくのと、逃げていてはできないような経験を積むこともできます。

面倒だなと思いながらも集まりに行ったら、すごくいい出会いがあったというようなことは多いものです。そもそも自分のためになることですから、後悔することはまずありません。

この“自分のためになる”というのがすごく大事です。

私は社交的な人間に思われるかもしれませんが、経営者の交流会に出たりするのは苦手です。「初めまして」といろんな人に挨拶しながら話していくことは気が進まないほうだと思います。

そういう会に誘われたとき、つい「体調悪いから」と言って断ろうかなとか思ってしまいます。しかし、「やらない理由」を探している自分に気づくようになりました。

そこで、自分にとって、その交流会に意味がありそうだったり、興味があるジャンルの交流会であれば、気が乗らなくても出席するようになりました。

すると意外や意外、そこですごく素敵な出会いがあったり、仕事のチャンスが広がったりすることが多いのです。なので、帰るときには「来てよかった」「どうしてあんなに来るのを嫌がってたんだろう」と思うことがほとんどです。

結局のところ、行動の継続が重要だということ。

嫌なこと、気が進まないことから逃げることは、行動しないこと、行動を止めてしまうことを意味します。行動を止めないために、自分のために嫌なことをやるというのをルールにしてみてください。やがて必ず結果が出るはずです。

小林 昌裕

副業専門スクール『副業アカデミー』代表

副業専門家

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