愛猫に『ウソをつく』ことで起こる4つのトラブル 軽い気持ちで言ったことが猫を傷つける?

1.信頼してもらえなくなる

爪切りなどのケアや、動物病院に連れて行くためにキャリーに入ってほしい時、手っ取り早いのがおやつで釣ることです。しかし、おやつを与えるフリだけして、猫が嫌がることをしてしまうと、猫は騙されたということに気付きます。

これを繰り返していると、飼い主との関係にヒビが入ってしまうでしょう。信頼してもらえなくなってしまいます。警戒心の強い子や学習能力の高い子の場合、回数を重ねるたびに、より警戒し、簡単には行わせてくれなくなる場合が多いです。

おやつを利用して猫をおびき寄せる場合は、必ずそのおやつをご褒美として与えて下さい。猫は学習能力の高い動物です。おやつがもらえず騙されたことがわかると信用を失いますが、嫌なこともご褒美がもらえると覚えさせれば、苦手意識が薄れることもあるのです。

2.いざという時に捕まらない

猫を連れ出さなければならない状況の時、呼んですぐに来てくれれば飼い主としては助かりますね。

でも、その際におやつを与えるフリをしておびき寄せていると、猫は飼い主への不信感を募らせてしまいます。やがて、呼んでも来なくなるでしょう。

そうすると、病院や災害など、緊急時に猫を捕まえられずに困ったことになります。呼んできてくれたら必ずご褒美を与えるなど、つかまってしまったときに良いことがあったという学習をさせてあげることが大切です。

3.隠れて出てこない

猫は短く聞き取りやすい言葉なら、その音や言葉を発する人の雰囲気などを総合的に判断して覚えることができるといわれています。

「遊ぼう」「ごはん」「おやつ」などに反応する猫は多いのではないでしょうか。逆に「爪切り」「シャンプー」「病院」などの言葉を聞くと逃げてしまうなんてともあるかも知れませんね。

そのため、猫を喜ばせておいて期待外れなことをしてしまうと、猫だってがっかりしてしまいます。隠れて出て来ないなんてことも起こり得るのです。

こんな時は、無理やり引っ張り出さずにそっとしておき、少しずつ信頼を回復していきましょう。

距離を無理に縮めようとすると、より警戒をしてさらに逃げてしまうこともあります。まずは、距離があっても同じ空間で過ごせるようにする、短時間でも一緒にいられるようにするなどが出来るようにして、徐々に距離を縮めていきましょう。

4.家出してしまう

ウソをついたことで起こる最悪のトラブルは、猫の「家出」です。猫にウソをつくことを繰り返していれば、猫にもストレスがかかり、飼い主のそばが居心地の良い場所ではなくなってしまいます。結果的には逃げ出してしまうことになるでしょう。

猫の家出を防ぐためには、戸締りを徹底することはもちろんですが、猫が安心して暮らせるよう配慮することも大切です。居心地の良い環境作りと、猫と飼い主との信頼関係を築くことを心がけましょう。

まとめ

猫には人間の言葉はわからないと思っていませんか。猫は学習能力の高い賢い動物です。簡単な言葉なら覚えることができ、騙されたことにも気付きます。

人間が軽い気持ちでついたウソが、猫を傷つけてしまうことにもなりかねません。猫だからといって、ウソをつくのはやめましょう。

誠実な態度で接してあげることで、猫との距離が縮まり、良い関係を築いていけるのです。

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