勝田工高剣道部V 全日本短剣道大会 団体戦に3チーム 表彰台を独占 1年・及川さん個人戦優勝 茨城

全日本短剣道大会高校生の部で輝かしい成績を収めた県立勝田工業高剣道部員=ひたちなか市松戸町

茨城県立勝田工業高(ひたちなか市松戸町)の剣道部が、2月に都内で開かれた「第23回全日本短剣道大会」高校生の部の団体戦で優勝と準優勝、3位に輝き、表彰台を独占した。優勝チームの大将を務めた2年の坂田悠真主将は「練習の成果が発揮できてうれしい」と喜んだ。また、1年の及川瑛士さんは個人戦で優勝し、層の厚さを全国に示した。

短剣道の竹刀は長さ53センチで、剣道で使う竹刀の半分以下の短さ。近い間合いから相手の胴や喉を突いたり、面を打ったりする。

団体戦は3人1チームで争う。大会には1、2年生8人と引退した3年生1人の計9人が、「勝田工高A」と「同B」「同C」の3チームに分かれて出場。出場10チームが3組に分かれてリーグ戦に臨んだ。同校の3チームとも全勝で各組を1位通過したため、3チームによる決勝リーグは同校対決となった。優勝したAチームは坂田主将を含め2年生で編成。同チームの本多勇人さんは「初戦で逆転勝ちできて勢いに乗れた」と振り返り、圷拓未さんは「昨年入賞できなかった悔しさを晴らせて良かった」と喜んだ。

同校チームの上位独占に、同部の鈴木健介副顧問は「チームワークの良さが勝因」と選手たちの健闘をたたえた。

31人が出場した個人戦で優勝した及川さんは、初戦で相手に1本を奪われたが、「勝っても負けても自分の責任と考えたら楽に戦えた」と逆転勝ちし、その後の4試合は1本も取られず、強さを見せつけた。

今後の目標について、坂田主将は「来年も全国大会に出場して連覇を目指したい」と意気込んだ。

このほか、茨城県関係では個人戦成年B(36~50歳)で、陸上自衛隊霞ケ浦駐屯地所属の長谷川英昭さんも優勝した。

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