第48回「1996年3月:WRENCHのレコ発と同日に行なわれた大物シンガーの初来日公演」

レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。 第46回で1996年3月1日(SUPER JUNKY MONKEY)、第47回で3月23日(LAUGHIN' NOSE)のシェルター2公演を取り上げました。 この月はロフトにも行ってます。 1996年3月24日は、ロフトでH.G. Fact企画イベント『H.G.F.P.』。私のメモにはenvyとSLANGを観たことが記載されていますが、ロフトのアーカイブによるとHALF LIFE、FADE、DIVIDED WE FALLも出演していたようです。 28年前のことなのではっきり覚えていませんが、何らかの理由で途中から入場したのかもしれません(仕事で遅くなったとか)。仙台から東京に来てくれるHALF LIFEのライブには、可能な限り足を運んでいたので。

ヴォーカリストのINAZUMAくんからもらったステッカー。 * * * 実は3月7日に、ロフトで重要なイベントがありました。WRENCHのレコ発です。

1994年に発表された1stミニアルバムに続く2枚目のCDであり、初のフルアルバムとなる『BLACK HOLIDAY』の発売記念ライブ。WRENCHのライブに通っていた私にとっては見逃せないイベントです。 さらにゲストとしてNAILS OF HAWAiiANとCOKEHEAD HIPSTERSも出演。素晴らしい組み合わせです。 しかし、WRENCHがロフトで爆音を鳴り響かせていたころ、私は東京ドームにいました。テレビや雑誌で見かける有名人も多数来場していた超満員のドームを熱狂させていたのは、5オクターブの音域を自在に操る“究極の歌姫”マライア・キャリー。 WRENCHのレコ発よりもずっと前に発表されていたマライア・キャリーの初来日公演(1996年3月7、10、14日)は、全公演のチケットが発売と同時に完売。幸運にもプラチナチケットを入手することができましたが、よりによって……。 とはいえ、ばっちり堪能させていただきましたよ。最も印象に残っているのは「Anytime You Need a Friend」。

「Anytime You Need a Friend」のUK / EU盤 7インチ。今でもこの曲を聴くと、クワイアと共に熱唱するマライア・キャリーの姿が目に浮かびます。 【五辺宏明(ごべひろあき)プロフィール】

レコード&昭和プロレス愛好家。ロフトグループの加藤梅造社長との出会いは、ライブハウスのモッシュピット。

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