盛岡弁で名所紹介の冊子、5年かけ完成 城南地区地域づくり委

小冊子「城南地区めぐり」を手にする花田陽子さん。5年かけて全5冊が完成した

 盛岡市の城南地区地域づくり委員会(泉沢力委員長)は、地域の名所や歴史を盛岡弁で紹介する小冊子「城南地区めぐり」の第5集を発行した。住民が2019年から取り組んできた冊子の最終刊で、全5コースが完了。魅力を再発見できる地元愛満載の構成で、まち歩きの楽しさを伝える。

 第5集は中ノ橋通や南大通、八幡町などを通る「城南地区周回コース後半」をまとめた。「懐かしい所、おもしぇ所、気になる所がいっぺありあんすんだよ」と盛岡弁で記載。「葺手町」「生姜町」など昔の地名の由来や昭和時代のデパート、旧盛岡バスセンターの思い出などを紹介する。3月に完成した。

 5冊とも盛岡ふるさとガイドの花田陽子さん(74)=南大通=が文化講座で話す内容を同委員会の金沢卓司前事務局長(66)=本町通=がまとめた。原稿の完成ごとに住民を招き、発表会とコース散策会を開催。3月23日に山王児童・老人福祉センターで開いた発表会には約50人が集った。

 A5判、各30ページほど。同センターで閲覧でき、希望者には無償配布する。問い合わせは同委員会(019.654.6269)へ。

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