東京女子プロレスが3月31日、2年ぶりに東京・両国国技館に進出し「GRAND PRINCESS ’24」を開催した。“世界一かわいいカリスマ”伊藤麻希が、“世界一性格の悪い男”鈴木みのるとの一騎打ちに臨むも敗退し、試合後にはタッグ結成を熱望した。
両者はDDTプロレスの2021年12月26日の東京・代々木競技場第二体育館大会で、伊藤が鈴木に「伊藤リスペクト軍団」入りを勧誘したのをきっかけに、クリス・ブルックスを加えたトリオでタッグを組んだことがある。今回も伊藤はタッグを組みたかったのだが、鈴木が拒否してシングルマッチで戦うことになった。
序盤は手探り状態で戦うも、伊藤の挑発に乗った鈴木はパンチ、イス攻撃、アキレス腱固めと厳しい攻め。伊藤はエルボー連打、顔面ウオッシュ、スイングDDTで反撃も、こけしちゃんがなかなか決まらず。
鈴木がスリーパーからゴッチ式パイルドライバーを狙うも、伊藤は丸め込み。返されたものの、こけしちゃんがようやく決まりカウントは2。鈴木がスリーパーで絞め上げると、危険とみなしたレフェリーが試合を止めた。
試合後、鈴木が珍しく握手を求めるも、伊藤は中指を立てる。怒った鈴木は伊藤の指をつかんで、花道を引きずって、そのままコメントブースへ。
伊藤が「ごめんなさい」と謝罪すると、鈴木は「また来るぜ」と言って去って行った。伊藤は「楽しかった。次はタッグを組みたいなって思います。鈴木みのるとプロレスするのは楽しいな。次はタッグ組んで、誰か面白そうなヤツと試合しようぜ」と希望した。
また、昨年12・6北沢タウンホールで東京女子を卒業し、昨年末に渡米した坂崎ユカが4ヵ月ぶりに里帰り参戦を果たし、瑞希とのマジカルシュガーラビッツ(マジラビ)で、さくらえみ&クリスと対峙した。
開始早々、場外戦に発展すると、マジラビの2人はゲートの上から場外ダイブを敢行。ブランクがあっても、マジラビのコンビネーションは健在だったが、身長190センチを優に超えるクリスをなかなか崩せない。
クリスが坂崎に変型パイルドライバーを見舞えば、瑞希は渦飴でクリスを排除。さくらの猛攻をしのいだ瑞希はキューティースペシャルからアクアマリンで丸め込んで勝ちどきを挙げた。
坂崎は「久しぶりなのに、このしっくりくる感が。心強かった」、瑞希は「マジラビで両国で組めたのはうれしかった。1年後に組んでも久しぶりな感じはしない気がする」と笑みを見せていた。
【大会名】GRAND PRINCESS ’24
【日時】2024年3月31日(日)
【会場】東京・両国国技館
【観衆】2,349人
▼第一試合 20分一本勝負
鈴木志乃&●七瀬千花&キラ・サマー vs 風城ハル○&大久保琉那&高見汐珠
7分43秒 フィッシャーマンズ・スープレックス・ホールド
▼第二試合 20分一本勝負
○角田奈穂&湯本亜美 vs 桐生真弥&HIMAWARI●
8分52秒 片エビ固め
※紫電改
▼第三試合 20分一本勝負
アンドレザ・ジャイアントパンダ&●鳥喰かやwith猫はるな vs らく○&原宿ぽむ
8分38秒 片エビ固め
※ドクターイエロー
▼第四試合 20分一本勝負
○宮本もか&長野じゅりあ vs 上原わかな&凍雅●
11分11秒 片エビ固め
※鴻臚館
▼第五試合 15分一本勝負
●辰巳リカ vs マーシャ・スラモビッチ○
10分35秒 体固め
※ホワイトナイト・ドライバー
▼第六試合 20分一本勝負
○アジャコング&マックス・ジ・インペイラー vs 中島翔子&ハイパーミサヲ●
12分39秒 片エビ固め
※ダイビング・エルボードロップ
▼第七試合 スペシャルシングルマッチ 20分一本勝負
○鈴木みのる vs 伊藤麻希●
18分1秒 TKO勝ち
※スリーパーホールド→レフェリーストップ
▼第八試合 20分一本勝負
坂崎ユカ&○瑞希 vs さくらえみ●&クリス・ブルックス
15分43秒 アクアマリン
▼第九試合 インターナショナル・プリンセス選手権試合 30分一本勝負
<王者>○荒井優希 vs 上福ゆき●<挑戦者>
11分28秒 片エビ固め
※Finally。第12代王者が2度目の防衛に成功。
▼セミファイナル プリンセスタッグ選手権試合 30分一本勝負
<王者組>水波綾&●愛野ユキ vs 鈴芽○&遠藤有栖<挑戦者組>
15分57秒 片エビ固め
※リング・ア・ベル。ユキニキが初防衛に失敗、でいじーもんきーが第16代王者組となる。
▼メインイベント プリンセス・オブ・プリンセス選手権試合 30分一本勝負
<王者>●山下実優 vs 渡辺未詩○<挑戦者>
20分7秒 片エビ固め
※ティアドロップ。山下が4度目の防衛に失敗、未詩が第14代王者となる。
〈写真提供:東京女子プロレス〉
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【動画】鈴木みのるが伊藤麻希に容赦なくプレッシャーをかける
〈写真提供:東京女子プロレス〉