横浜の老舗「尾島本店」がリニューアル 向かいにダイニング開店

リニューアルオープン初日に精肉を選ぶ地元客=横浜市中区の尾島本店

 横浜・野毛で80年以上の歴史を持つ老舗精肉店「尾島本店」(横浜市中区)が25日、店舗の拡張工事を終えてリニューアルオープンした。開店を待ちわびた地元住民らが大勢集まり、買い物を楽しんだ。

 同店は1923年創業の「尾島商店」(同市金沢区)が運営。良質な肉の仕入れに定評があり、市内外から買い物客が訪れる。和牛の格付けで最上級に当たるA5ランクの黒毛和牛や、炭火で焼き上げる「濱吟焼豚(はまぎんやきぶた)」など、肉や総菜を目当てに行列ができる日も多かった。

 その状況に、尾島隆一社長(48)が「本店を拡大し、ゆっくりと買い物を楽しんでもらえる環境を整えたい」と1月に工事を開始。本店に隣接していた直営のカフェ部分も店舗に改装し、広さは約150平方メートルに倍増した。ショーケースも以前の3倍ほどの大きさの物に替え、新たな商品も取り扱うように。また、総菜コーナーではテールスープやドリアなどの冷凍品の販売も始めた。

 店舗の向かいには肉料理を中心に提供するカフェレストラン「尾島ダイニング」も開店。以前のカフェで人気だったハンバーガーに加え、焼きたてパンがお代わり自由のランチセットや、ディナータイムにはお酒に合う一品料理も用意している。

 尾島社長は「これまで以上に地域住民の暮らしに寄り添える店を目指したい。精肉店とダイニングの両店を通して、おいしい幸せを届けていけたら」と話していた。

 問い合わせは尾島本店、電話045(231)0339。

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