上海市、5G基地局数が9万2千カ所に

上海市、5G基地局数が9万2千カ所に

電波塔の高所で作業する中国電信(チャイナテレコム)傘下、上海電信の施工スタッフ。(2020年8月20日撮影、上海=新華社配信)

 【新華社上海4月1日】中国上海市通信管理局は3月29日に発表した同市通信・インターネット産業に関する2023年版白書で、市内の第5世代移動通信システム(5G)基地局の数が9万2千カ所になったと明らかにした。23年の通信業務量は前年比14.4%増の644億9千万元(1元=約21円)だった。

 白書によると、5G基地局は23年末時点で移動通信基地局全体の38.5%を占め、基地局密度は1平方キロ当たり14.5カ所となった。モバイルユーザー総数は4594万人を超えた。100人当たりの携帯電話の所有台数は185.5台で、うち5Gユーザーは前年比39.9%増の1875万7千人とモバイルユーザー全体の40.8%を占めた。

 光ファイバーの接続ユーザー数は1153万3千人で、うち通信速度が毎秒1000メガビット(Mbps)以上の固定インターネットブロードバンド利用者は266万7千人となった。

 計算能力の構築では、市内で稼働中のデータセンターの標準サーバーラック数が42万3千となり、スマート計算能力の規模が効果的に拡大した。

 上海では5Gやギガ光ネットワーク、クラウドコンピューティング、ビッグデータ、人工知能(AI)などの技術が新たな形態の工業化と都市のDX(デジタルトランスフォーメーション)をもたらし、インダストリアル・インターネット(産業のインターネット)や自動運転、スマート医療・観光・教育・海洋など多くの分野で全国をリードするモデル運用が行われている。(記者/陳愛平)

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