支え合う菅へ 交流深め 25団体、44人が参加 川崎市多摩区

交流する参加者=11日

菅地区の地域課題を解決するため、多摩区が2022年度に立ち上げた「地ケアつながりプロジェクト〜TeamSUGE〜」の交流会が3月11日、菅会館で行われ、25団体44人が参加した。

菅地区内の地域資源をかけ合わせた取り組みを「地ケ算」と定義。「地域包括ケアシステム」と「かけ算」を組み合わせた造語は、同プロジェクトで生まれた。23年度は菅なかよし公園で体操を行うメンバーと近隣にある菅保育園の園児が交流する企画など、10個の地ケ算が実現した。

交流会では地ケ算の紹介後、取り組みに対して気になったことや協力できることなどを話し合った。加えて、地ケ算の感想を共有したほか、今後のTeamSUGEについて意見を交換した。3年目となる24年度も地ケ算を継続、3年間を振り返り、今後の進め方を検討していく予定だ。

立ち上げ時から企画を担当してきた区地域ケア推進課の杉本光一郎さんは「具体的に取り組みが前に進んだ1年だった。地域の人が困っていることの解決や取り組んでみたいことを実現できた。取り組みを持続可能なものにするため、3年目も尽力していく」と意気込みを見せた。

区は同プロジェクトを通じて、支え合う菅地区の地域づくりを目指す。

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