野島樺乃 地元・名古屋でSKE48卒業後初ソロライブ「過去を大切に未来に歩んでいきたい」

野島樺乃がワンマンライブを開催した(C)2024 Zest, Inc.

3人組女性ボーカルグループ「et‐アンド-」リーダー・野島樺乃(22)が31日、SKE48卒業後初となるワンマンライブを開催した。

全編バンド構成で開催されたソロライブ「野島樺乃 One Man LiVE~Brillante~」は昼夜2公演ともにソールドアウト。そんな特別なライブの1曲目は「悲しみがとまらない」のカバーを披露し、集まったファンの方の大きな手拍子とともにワンマンライブの幕が明けた。

続けて竹内まりやの「プラスティックラブ」を歌唱。野島は「久しぶりのライブで緊張もしているので、みんな声聞かせてくれますか?」と煽ると、「今日は生バンドでお届けするので、私たちがつくる生の音を皆さんには全身で感じて楽しんでいただけたらと思います!」と呼びかけた。

これからの季節に合わせて爽やかな曲を、とスピッツの「楓」では透き通った高音を響かせれば、aikoの「kissHug」、自身の所属するグループ・et-アンド-の「花心」をバンドアレンジでパフォーマンスした。

MCで野島は「私は誰かの心に寄り添えたらいいなって思いながら今、歌っているんですけど。今の自分があるのは、いいところも悪いところも全部含めてこれまでの自分があったからだったと思います。だから過去を大切に未来に歩んでいきたいなと思っています」と決意を明かした。

伸びやかなアカペラから始まったのは「はじまりの唄」。同曲は野島が初代グランプリを獲得した「AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」第3回大会のファイナリストによる〝Nona Diamods〟名義でリリースされた思い出深い楽曲。会場からはすすり泣く声が聞こえ、曲が終わるのを待たずして割れんばかりの拍手が送られ、初代グランプリの特典として贈られたソロ曲「夢の在処」も披露した。

また、この日のために制作したオリジナル曲「evidence」を初披露。ムーディーなブルースで、恋愛に悩む心情を大人っぽく表現した歌詞は野島が作詞に挑戦したもの。「アルコールの度数でいうと結構高めで、ディープな曲に仕上がっていますので、たまには曲で酔ってみてほしいなと思います」と笑顔を見せました。雰囲気そのままに古内東子の「誰より好きなのに」で切ない恋を歌い上げた。

野島は「こうやって直接目を合わせながら歌を歌えて、音楽を生で感じられることのありがたさをひしひしと感じています」と支えてくれる方への感謝を述べた。

アンコールでは、映画主題歌の「パート・オブ・ユア・ワールド」で、伸びやかな高音で魅了。アンコールの声に感謝しながら「こうやってステージに立てて、とても幸せな気持ちでいっぱいです。最後に歌うこの曲の歌詞は、私がSKE48の卒業を決意したときに書いたものです。気持ち的にはもちろんワクワクしていたし、希望に満ち溢れていながらもどこかで人生はそんなうまくいかないよな、って想像していました。たまに夢に向かって歩いているなかで現実を見ることや、自分で自分の本気を笑ってしまうことがあるんです。でもそんな時にこの歌詞を見るとバカ正直に夢に向かう気持ちが表れていて、いつも励まされてきました」と楽曲に込めた想いを明かした。

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