イタリア出生数、23年は15年連続減少 過去最低を更新

[ローマ 29日 ロイター] - イタリア国家統計局(ISTAT)が29日発表した2023年の出生数は前年比3.6%減の37万9000人と、15年連続で減少し、過去最低を更新した。

出生率(女性1人当たりの子ども数)は1.24から1.20に低下。人口の維持に必要とされる2.1を大きく下回った。

総人口は7000人減の5899万人。出生数より死亡者数が約28万2000人多かったが、移民の流入や海外移住からの帰国者がその大部分を補った。

イタリアの人口は14年以来減り続けており、その間の累積減少数は136万人強と、第2の都市ミラノの人口に相当する。

ISTATは昨年9月、基本シナリオでは50年までに人口が5440万人まで減少するとの見通しを示している。

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